シングルマザーの私が学生と恋♡するんですか?
「紹介してほしいな?」

「……え」

「そうだよ、仁ちゃん! 紹介しろよ〜」

 鳴海くんは困ったように首を傾げ、僅かにたじろいで見えた。やがて、「分かった」と言って項垂(うなだ)れた。

「この一番うるさいのが、駒野で」

「どうもー、駒野 潤でーす!」

「……あ、どうも」

「で、その隣りの浅野と小田」

 よろしくね、と二人の男の子に会釈され、同じように返した。

「女子二人が三河と小泉」

「初めまして〜」

 女の子のキャピキャピした雰囲気を見て、やっぱり若いなぁ、と感じて微笑んだ。

「んで、俺の彼女の……」

「水嶋 沙耶です。初めまして。……あの、みんな鳴海くんとは仲良しグループだったんですか? 高校の同級生、とか」

「あ、そうです」

「いやぁ〜、仲良しグループって言うか、俺的には仁とは親友っていうか?」

「何だそれ、相変わらず暑苦しいな」

 テンションの高い駒野くんが鳴海くんの肩にポンと手を置く。それをサッサと払い除ける彼。

「まぁ、でも。仁と一番仲良かったのは潤だよなー」

 浅野くんの意見に、みんながうんうん、と同意する。

「てか、吉野 美衣子が仁に会いたがってたぞー?」

「そうそう! ミーコってば未だにナルミンの事忘れられないみたいでー」

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