シングルマザーの私が学生と恋♡するんですか?
「えー、どっちどっちー?」
これは言っても良いものだろうか、と困った顔で鳴海くんを見ると、彼はため息を吐いて「俺だよ」と言った。
「うそー、意外! ナルミンから告白したんだー??」
「確かに沙耶ちゃんって華奢で可愛いもんね」
そしてもう名前呼び。やっぱり学生と同じだ。初対面なのに親しみを持ってくれているのが嬉しくて、私は「ふふっ」と笑ってしまう。
「そぉーだ! あたしたち今バドミントンしてたんだけど、沙耶ちゃんも一緒にしない?」
「あ、それ良いね〜。仁、ラケット貸してやるよ」
「はぁ? いや、俺は」
「やろうよ、鳴海くん! せっかくだし!」
「……え、」
顔を引きつらせる彼を満面の笑みで誘う。この多目的広場へ通りかかった時から、私は彼らを見て、ああいうの良いなぁと思っていた。
「でも、沙耶さん。ショートブーツだよ? 運動するには動きにくいと思うけど…」
「え。あー……」
ーーそうだった。せっかくのデートだし、今日は颯太と一緒じゃないから、久しぶりにこの靴を履いたんだ。
六センチのヒールを見下ろし、嘆息する。
「沙耶さんがバドミントンしたいんだったらさ、今度学校の昼休みとかにする? 澤野とか愛梨も誘って」
「……うーん」
ーーそれはそれで楽しそうだなぁ。
って、その時間は思いっきり仕事だから無理だけど。
これは言っても良いものだろうか、と困った顔で鳴海くんを見ると、彼はため息を吐いて「俺だよ」と言った。
「うそー、意外! ナルミンから告白したんだー??」
「確かに沙耶ちゃんって華奢で可愛いもんね」
そしてもう名前呼び。やっぱり学生と同じだ。初対面なのに親しみを持ってくれているのが嬉しくて、私は「ふふっ」と笑ってしまう。
「そぉーだ! あたしたち今バドミントンしてたんだけど、沙耶ちゃんも一緒にしない?」
「あ、それ良いね〜。仁、ラケット貸してやるよ」
「はぁ? いや、俺は」
「やろうよ、鳴海くん! せっかくだし!」
「……え、」
顔を引きつらせる彼を満面の笑みで誘う。この多目的広場へ通りかかった時から、私は彼らを見て、ああいうの良いなぁと思っていた。
「でも、沙耶さん。ショートブーツだよ? 運動するには動きにくいと思うけど…」
「え。あー……」
ーーそうだった。せっかくのデートだし、今日は颯太と一緒じゃないから、久しぶりにこの靴を履いたんだ。
六センチのヒールを見下ろし、嘆息する。
「沙耶さんがバドミントンしたいんだったらさ、今度学校の昼休みとかにする? 澤野とか愛梨も誘って」
「……うーん」
ーーそれはそれで楽しそうだなぁ。
って、その時間は思いっきり仕事だから無理だけど。