シングルマザーの私が学生と恋♡するんですか?
 ーーやっぱり、仲良いんだなぁ。

「沙耶ちゃん、行ったよー」

「……えっ、あ!」

 よそ見をしていたせいか、そこでうっかり羽を落としてしまう。

「あちゃ〜、ごめんなさい」

「いーよいーよ、も一回やる?」

「あ、どうせなら二対二でダブルスやらない?」

「おー、それ良いね〜」

 ーーダブルス? あんまりルール知らないけど大丈夫かな?

 不安になって三河さんと小泉さんに尋ねた。二人とも「適当で良いよー」と言ってくれ、とりあえずグループ分けをしようという話になる。

「おーい、潤! 今から二対二でダブルスしよーって話になってるから、仁も連れて来いよー!」

「オッケー」

 駒野くんに連れて来られる彼は既に嫌そうだ。

「俺、こういうの向いてないんだって」

「つべこべ言わずに彼女に良いとこ見せろよ」

 七人が寄り集まって、まずゲームをする四人をジャンケンで決める。勝ったのは駒野くん、鳴海くん、小泉さん、私の四人で、それから二人ずつペアに分かれた。

「グッ、パーで〜分かれましょっ!」

私が出したパーと同じ手は駒野くんだった。

「あっ、よろしくね?」

「こちらこそー」

 駒野くんはにこやかに微笑んだ。対戦相手となった鳴海くんは、仲間の小泉さんを見て、困ったように首を傾げていた。
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