シングルマザーの私が学生と恋♡するんですか?
スチール棚に乗せた置き時計を見やり、祥子さんが飲み終えたマグカップをその隣りに置いた。
「もうそろそろ三時だね。店開けようか」
「はい」
購買部は一回一回、開けては閉めるを繰り返していて、開けっ放しの体制を取っていなかった。
理由としては購買部に入り浸り、サボる学生がいるといけないから、だそうだ。
なので、学生が朝来る時間帯、休み時間や昼休み、放課後にのみ開けていて、それ以外は私たちも休憩したり売れた画材や糸などの商品を調達しに出掛けたりしている。
三時の時間帯は僅か十分の休み時間なので、三時十分にはまたシャッターを下ろして閉めた。
「ところでさ、沙耶ちゃんはまた恋愛したいとは思わないの?」
「うーん、どうでしょう?」
自動シャッターを閉めながら、私は小さく伸びをした。
「颯太のために父親が必要かなって気持ちは有りますけど。わざわざ自分の為に恋愛する気にはなれなくて」
そこで目が合った祥子さんに苦笑いを向ける。
「ほら、前の人が余りにも酷かったし」
「……そっか」
シャッターが閉まり切り、休憩場所に引っ込もうとすると、「でも勿体ないなぁ」と祥子さんが呟いた。
「沙耶ちゃん、小柄だし。まだ若くて可愛いから幾らでも恋愛出来そうなのに…」
「あはは、可愛くないですよ」
「もうそろそろ三時だね。店開けようか」
「はい」
購買部は一回一回、開けては閉めるを繰り返していて、開けっ放しの体制を取っていなかった。
理由としては購買部に入り浸り、サボる学生がいるといけないから、だそうだ。
なので、学生が朝来る時間帯、休み時間や昼休み、放課後にのみ開けていて、それ以外は私たちも休憩したり売れた画材や糸などの商品を調達しに出掛けたりしている。
三時の時間帯は僅か十分の休み時間なので、三時十分にはまたシャッターを下ろして閉めた。
「ところでさ、沙耶ちゃんはまた恋愛したいとは思わないの?」
「うーん、どうでしょう?」
自動シャッターを閉めながら、私は小さく伸びをした。
「颯太のために父親が必要かなって気持ちは有りますけど。わざわざ自分の為に恋愛する気にはなれなくて」
そこで目が合った祥子さんに苦笑いを向ける。
「ほら、前の人が余りにも酷かったし」
「……そっか」
シャッターが閉まり切り、休憩場所に引っ込もうとすると、「でも勿体ないなぁ」と祥子さんが呟いた。
「沙耶ちゃん、小柄だし。まだ若くて可愛いから幾らでも恋愛出来そうなのに…」
「あはは、可愛くないですよ」