シングルマザーの私が学生と恋♡するんですか?
もしかして風邪をひかせてしまったかなと思い、颯太のおでこや首元に手を当てた。明らかに熱があるという熱さで、すぐさまスマホを手に取った。
ウェブ予約時間の七時を過ぎていたので、診察券の番号を見ながらかかりつけの小児科へ予約を入れる。どうやら混んでいるようで、午前中の最終時間に何とか予約が取れた。
ホッと安心して颯太を見やると、辛いながらもまた眠り込んでいたので、とりあえず部屋を出る。
本店の社長に電話を入れて、仕事を休ませて貰い、母にも状況を伝える。
ふと、キッチンに置いたままの三つのお弁当箱が目に留まった。朝、起きてから作った、颯太と私と鳴海くんのお弁当だ。
「届けて来たら?」
私の表情から察し、母がにっこりと微笑んだ。
「……でも」
「颯太はまだ寝てるんでしょう? ご近所なんだし、十分ぐらいで戻って来たら大丈夫だから。ほら、お母さんも居るんだし」
母を見て、迷う事なく頷き、お弁当箱を包んで慌てて家を出た。
ーーあ。そういえば、鳴海くんにまだ何も連絡してない。
いつもなら、八時頃に家を出て、颯太を保育園に送ってから鳴海くんと駅で待ち合わせをする。
手に握ったままのスマホを開け、おはよう、と彼にメッセージを送った。すぐさま既読が付く。
ウェブ予約時間の七時を過ぎていたので、診察券の番号を見ながらかかりつけの小児科へ予約を入れる。どうやら混んでいるようで、午前中の最終時間に何とか予約が取れた。
ホッと安心して颯太を見やると、辛いながらもまた眠り込んでいたので、とりあえず部屋を出る。
本店の社長に電話を入れて、仕事を休ませて貰い、母にも状況を伝える。
ふと、キッチンに置いたままの三つのお弁当箱が目に留まった。朝、起きてから作った、颯太と私と鳴海くんのお弁当だ。
「届けて来たら?」
私の表情から察し、母がにっこりと微笑んだ。
「……でも」
「颯太はまだ寝てるんでしょう? ご近所なんだし、十分ぐらいで戻って来たら大丈夫だから。ほら、お母さんも居るんだし」
母を見て、迷う事なく頷き、お弁当箱を包んで慌てて家を出た。
ーーあ。そういえば、鳴海くんにまだ何も連絡してない。
いつもなら、八時頃に家を出て、颯太を保育園に送ってから鳴海くんと駅で待ち合わせをする。
手に握ったままのスマホを開け、おはよう、と彼にメッセージを送った。すぐさま既読が付く。