シングルマザーの私が学生と恋♡するんですか?
今さらながらに思った。
ーーやっぱり鳴海くんってモテるんだ。背が高くてイケメンの上、あの髪色だもんなぁ。きっと凄く目立つんだろうな……。
どうしてだろう。今までそんな風に考えた事なんて無かったのに、その瞬間は鳴海くんの存在を、果てしなく遠くに感じてしまった。
既に子持ちの私と付き合ってる彼が、何となく気の毒になる。
さっきの学生たちのようにキラキラとした世界にいるのが本来の彼なのに……このまま私と付き合ってても良いのかな。
「沙耶ちゃん、気にしちゃダメだよ?」
「……え、あ」
後ろ暗い感情からサッと救い上げられた気がした。自然と俯いていた私は、祥子さんの声で我に返る。
「仁くんってさ、愛梨ちゃんと付き合う前もモテてたみたいだし。今もフリーだと思われてモテモードなんだよ。
あの子たち、思いっきり沙耶ちゃんの事誤解してたけど……気にしたら負けだよ? ちゃんと仁くんとカップルらしくしなよ?」
「……はい」
とは言え、やはり落ち込んでしまう。
ここの学生たちは、流石にファッションを学んでいるだけあって、みんなお洒落で綺麗だ。化粧の仕方一つをとっても、努力が垣間見える。女子力の高い、あの愛梨ちゃんが良い例だ。
「そういえば仁くんの服、ちゃんと見れた?」
「……え」
キョトンとし、私は首を傾げた。
ーーやっぱり鳴海くんってモテるんだ。背が高くてイケメンの上、あの髪色だもんなぁ。きっと凄く目立つんだろうな……。
どうしてだろう。今までそんな風に考えた事なんて無かったのに、その瞬間は鳴海くんの存在を、果てしなく遠くに感じてしまった。
既に子持ちの私と付き合ってる彼が、何となく気の毒になる。
さっきの学生たちのようにキラキラとした世界にいるのが本来の彼なのに……このまま私と付き合ってても良いのかな。
「沙耶ちゃん、気にしちゃダメだよ?」
「……え、あ」
後ろ暗い感情からサッと救い上げられた気がした。自然と俯いていた私は、祥子さんの声で我に返る。
「仁くんってさ、愛梨ちゃんと付き合う前もモテてたみたいだし。今もフリーだと思われてモテモードなんだよ。
あの子たち、思いっきり沙耶ちゃんの事誤解してたけど……気にしたら負けだよ? ちゃんと仁くんとカップルらしくしなよ?」
「……はい」
とは言え、やはり落ち込んでしまう。
ここの学生たちは、流石にファッションを学んでいるだけあって、みんなお洒落で綺麗だ。化粧の仕方一つをとっても、努力が垣間見える。女子力の高い、あの愛梨ちゃんが良い例だ。
「そういえば仁くんの服、ちゃんと見れた?」
「……え」
キョトンとし、私は首を傾げた。