シングルマザーの私が学生と恋♡するんですか?
「颯ちゃん、待って。ママも出るから」
ボーダー柄にプリントされた大きめのトートバッグを肩にかけ、颯太を追いかける。
既に玄関扉が開け放たれ、颯太が鳴海くんに駆け寄っていた。外は明るい日差しが降り注いでいて、笑顔で挨拶をする二人が眩しく見えた。
「あ、沙耶さん。おはようございます」
「おはよう…ございます。ふふっ、いつの間にか二人とも仲良しね?」
「ははっ、そうですね」
ーーんん? そうですね? 何でまた敬語なんだろう?
そう思うものの、あ、颯太がいるからか、と直ぐに思い至る。
「ジンくん、早く行こう? ねぇ、早く早くーっ」
そう言って颯太が鳴海くんの手を掴んでグイグイと引っ張った。
「慌てなくても砂場は逃げないよ? 颯太くん」
「でも、いそぐのー! ぼくが一番のりするんだもん!」
早く、と急かす颯太に思わず笑みが溢れて、私たちは早歩きで公園へと向かった。
「きゃっほーいっ!」
まだ誰も遊んでいない砂場に向かって颯太がいの一番に駆け出した。私と鳴海くんはそのままのペースで歩き、後に続く。
「ジンくん、お山作りしようよーっ、早く早くーっ」
「オッケー」
タタっと先に彼が駆け出し、颯太の手前に腰を下ろした。私は近くのベンチに鞄を置いて、颯太の砂場セットを手に二人に駆け寄った。
「ママーっ、見て見てー? これからおっきいお山にトンネルほるんだよー?」
「ふふっ、そうなの? ママ、完成が楽しみだな」
ボーダー柄にプリントされた大きめのトートバッグを肩にかけ、颯太を追いかける。
既に玄関扉が開け放たれ、颯太が鳴海くんに駆け寄っていた。外は明るい日差しが降り注いでいて、笑顔で挨拶をする二人が眩しく見えた。
「あ、沙耶さん。おはようございます」
「おはよう…ございます。ふふっ、いつの間にか二人とも仲良しね?」
「ははっ、そうですね」
ーーんん? そうですね? 何でまた敬語なんだろう?
そう思うものの、あ、颯太がいるからか、と直ぐに思い至る。
「ジンくん、早く行こう? ねぇ、早く早くーっ」
そう言って颯太が鳴海くんの手を掴んでグイグイと引っ張った。
「慌てなくても砂場は逃げないよ? 颯太くん」
「でも、いそぐのー! ぼくが一番のりするんだもん!」
早く、と急かす颯太に思わず笑みが溢れて、私たちは早歩きで公園へと向かった。
「きゃっほーいっ!」
まだ誰も遊んでいない砂場に向かって颯太がいの一番に駆け出した。私と鳴海くんはそのままのペースで歩き、後に続く。
「ジンくん、お山作りしようよーっ、早く早くーっ」
「オッケー」
タタっと先に彼が駆け出し、颯太の手前に腰を下ろした。私は近くのベンチに鞄を置いて、颯太の砂場セットを手に二人に駆け寄った。
「ママーっ、見て見てー? これからおっきいお山にトンネルほるんだよー?」
「ふふっ、そうなの? ママ、完成が楽しみだな」