シングルマザーの私が学生と恋♡するんですか?
二人して砂場に膝を着いて、一生懸命になっているのが可愛い。あ、と思い立ち、スマホで写真を撮ろうとした時、「沙耶さん」と鳴海くんに声を掛けられた。
「そのバケツにちょっとだけ水を汲んできて貰えますか?」
「あ……うん」
ーー水かぁ。何に使うんだろう? 水路を作って流すのかな?
暢気にそんな事を考えながら、すぐ側の蛇口を捻り、小さなバケツの七分目まで水を入れる。
「鳴海くん、汲んできたよ?」
「ありがとうございます」
手渡したバケツを受け取ると、彼はそこから少しの水を掬ってお山にかけた。
「ああぁっ、ジンくん、お山がつぶれちゃうよぉ〜」
「大丈夫、すぐに固めるから」
そう言って鳴海くんは、一旦形の崩れたお山を元の形に整えた。
「ここの砂はサラサラ過ぎるから、水で固めて山にしないと…あとあとトンネルが掘れないんだよ?」
「へぇ。そうなんだ?」
「うん」
「だからこの間もすぐに割れちゃったのかぁ〜」
「ははっ、既に経験ありだね?」
「うん…」
ーーなるほど……。
二人の会話を聞きながら、私は手持ち無沙汰に側にしゃがんだ。
「ねぇ、颯ちゃん? ママにも何か手伝える事ある?」
鳴海くんと懸命に砂を固めてパンパン叩きながら、颯太は「うーん?」と首を捻った。
「ジンくん、ママのお仕事はー?」
「そうだなぁ……。それじゃあママには割としっかりとした枝を二本拾って来て貰おうかな?」
ーー枝?
「うん、分かった! 探して来るねっ」
「そのバケツにちょっとだけ水を汲んできて貰えますか?」
「あ……うん」
ーー水かぁ。何に使うんだろう? 水路を作って流すのかな?
暢気にそんな事を考えながら、すぐ側の蛇口を捻り、小さなバケツの七分目まで水を入れる。
「鳴海くん、汲んできたよ?」
「ありがとうございます」
手渡したバケツを受け取ると、彼はそこから少しの水を掬ってお山にかけた。
「ああぁっ、ジンくん、お山がつぶれちゃうよぉ〜」
「大丈夫、すぐに固めるから」
そう言って鳴海くんは、一旦形の崩れたお山を元の形に整えた。
「ここの砂はサラサラ過ぎるから、水で固めて山にしないと…あとあとトンネルが掘れないんだよ?」
「へぇ。そうなんだ?」
「うん」
「だからこの間もすぐに割れちゃったのかぁ〜」
「ははっ、既に経験ありだね?」
「うん…」
ーーなるほど……。
二人の会話を聞きながら、私は手持ち無沙汰に側にしゃがんだ。
「ねぇ、颯ちゃん? ママにも何か手伝える事ある?」
鳴海くんと懸命に砂を固めてパンパン叩きながら、颯太は「うーん?」と首を捻った。
「ジンくん、ママのお仕事はー?」
「そうだなぁ……。それじゃあママには割としっかりとした枝を二本拾って来て貰おうかな?」
ーー枝?
「うん、分かった! 探して来るねっ」