シングルマザーの私が学生と恋♡するんですか?
颯太は素知らぬ顔でおにぎりを取り、「いただきまーす」と言って食べ始めていた。おしぼりで汚れを落とした鳴海くんも、何食わぬ顔でおにぎりを取って「いただきます」と手を合わせていた。
ーーみ。見てなかったの、かも。
安心して、私は箸を取った。
颯太は余程お腹が空いていたのか、普段より沢山食べていた。美味しい、と言って二人が喜んでくれるとこっちまで嬉しくなる。
「ごちそうさまでしたー」
「さっ、颯太くん行こう!」
「うん!」
颯太はお茶の半分を残し、鳴海くんに付いて一目散に駆け出した。
ーー凄い。一体何があってあんなに仲良くなったんだろう?
ただただ驚きと喜びでしか無かった。
お弁当箱やレジャーシートを片付けて、私は二人の元へ行く。鳴海くん側の穴と颯太側の穴が繋がるまで三十センチ。時おり、掘るのを休む颯太に代わって私も棒切れを動かし、奥へ奥へと突き進んでいく。
掘り始めて一時間もしない内に空洞が繋がり、光が通った。
「ぃやったぁあ…っ!」
颯太がピョンピョコ飛び跳ねて、鳴海くんとハイタッチする。
「うふふっ」
ただ土の塊に風穴を開けただけなのに、何だろう、この達成感は。苦労して掘っただけに颯太は満面の笑みを浮かべて喜んでいた。
ーーみ。見てなかったの、かも。
安心して、私は箸を取った。
颯太は余程お腹が空いていたのか、普段より沢山食べていた。美味しい、と言って二人が喜んでくれるとこっちまで嬉しくなる。
「ごちそうさまでしたー」
「さっ、颯太くん行こう!」
「うん!」
颯太はお茶の半分を残し、鳴海くんに付いて一目散に駆け出した。
ーー凄い。一体何があってあんなに仲良くなったんだろう?
ただただ驚きと喜びでしか無かった。
お弁当箱やレジャーシートを片付けて、私は二人の元へ行く。鳴海くん側の穴と颯太側の穴が繋がるまで三十センチ。時おり、掘るのを休む颯太に代わって私も棒切れを動かし、奥へ奥へと突き進んでいく。
掘り始めて一時間もしない内に空洞が繋がり、光が通った。
「ぃやったぁあ…っ!」
颯太がピョンピョコ飛び跳ねて、鳴海くんとハイタッチする。
「うふふっ」
ただ土の塊に風穴を開けただけなのに、何だろう、この達成感は。苦労して掘っただけに颯太は満面の笑みを浮かべて喜んでいた。