シングルマザーの私が学生と恋♡するんですか?
その後は当初の予定通り、トンネルの上に、砂場セットのバケツや丸や四角の型抜きを使ってお城を建てていた。
流石に鳴海くんは服作りのクリエイターなだけあって、何をするにも器用だ。颯太は「わぁ」と感嘆の声と共に目を輝かせていた。そんな時。
「あーっ! そーたくんだーっ」
今しがた公園の側を通り掛かった女の子と男の子が、こちらに気付いて駆け寄って来た。
「あ、こらっ」
「ちょっと、マリちゃんっ!」
二人のお母さんが慌てている。
ーーあ。同じ保育園の……。
子供たち二人を見てから顔を上げると、朝の送りの時に顔を合わせるお母さん二人組が、私を見て笑顔で会釈した。同様にそれを返す。
ともすれば、子供たちは颯太の向かいに座る鳴海くんに気付いて、ハッと息を飲んだ。恐らく彼の見た目にびっくりしての反応だろう。
「こんにちは? 颯太くんのお友達?」
「う、うん」
「こんにちは」
「えっとねー。マリちゃんとシュンくんだよ?」
颯太がニコッと笑い、鳴海くんに紹介した。
「……ねぇ、シュンちゃん。エージくんの言ってたこと、本当だったねー?」
「うんうん」
ーーん?
女の子が男の子にコソッとそんな事を言うが、何の事を言っているのかさっぱり分からない。
ーーエージくんって。確か前に颯太から聞いたお友達の名前だった気がする……。
私はただ首を傾げて、子供たちを見ていた。
流石に鳴海くんは服作りのクリエイターなだけあって、何をするにも器用だ。颯太は「わぁ」と感嘆の声と共に目を輝かせていた。そんな時。
「あーっ! そーたくんだーっ」
今しがた公園の側を通り掛かった女の子と男の子が、こちらに気付いて駆け寄って来た。
「あ、こらっ」
「ちょっと、マリちゃんっ!」
二人のお母さんが慌てている。
ーーあ。同じ保育園の……。
子供たち二人を見てから顔を上げると、朝の送りの時に顔を合わせるお母さん二人組が、私を見て笑顔で会釈した。同様にそれを返す。
ともすれば、子供たちは颯太の向かいに座る鳴海くんに気付いて、ハッと息を飲んだ。恐らく彼の見た目にびっくりしての反応だろう。
「こんにちは? 颯太くんのお友達?」
「う、うん」
「こんにちは」
「えっとねー。マリちゃんとシュンくんだよ?」
颯太がニコッと笑い、鳴海くんに紹介した。
「……ねぇ、シュンちゃん。エージくんの言ってたこと、本当だったねー?」
「うんうん」
ーーん?
女の子が男の子にコソッとそんな事を言うが、何の事を言っているのかさっぱり分からない。
ーーエージくんって。確か前に颯太から聞いたお友達の名前だった気がする……。
私はただ首を傾げて、子供たちを見ていた。