シングルマザーの私が学生と恋♡するんですか?
「モテる女の定めだねー」と祥子さんがクスクスと笑っていた。
「モテるのは鳴海くんで、私じゃないですよー」
幾らかむくれて抗議すると、祥子さんは「分かってないなぁー」と言って首を傾げた。
「あの子たち前々から知ってるけど、仁くんの話なんて今までほとんどした事ないんだよ?」
「……え。どういう?」
意味がよく分からなくて、目を瞬いた。
「沙耶ちゃんが人気あるから、ああやって聞こえよがしに嫌味言ってくるんだよ。沙耶ちゃんが仁くんを好きな事を知って、小さな嫌がらせをしてるの」
「……えぇ?」
「まぁ。要は嫉妬してるんだろうね? あの子たちの好きな男の子が沙耶ちゃんの事好きとかそんな理由で」
ーーうーん……。
そう言われた所でどうする事も出来ないので、今の段階では無視するしかない。
お昼の開店時間は昼休みな事もあり、学生たちが買いに来るのも割とまばらだ。祥子さんはバインダーを手に、西店から持ち帰る商品をチェックし、私は売れた模造紙をストックの箱から出して補充していた。
「沙耶ちゃんっ、お疲れ〜!」
ーーあぁ、また来た……。
決まってこの時間に現れる彼を見て、ガックリと項垂れる。
「……お疲れ、ハルくん」
「今日はランチ、」
「モテるのは鳴海くんで、私じゃないですよー」
幾らかむくれて抗議すると、祥子さんは「分かってないなぁー」と言って首を傾げた。
「あの子たち前々から知ってるけど、仁くんの話なんて今までほとんどした事ないんだよ?」
「……え。どういう?」
意味がよく分からなくて、目を瞬いた。
「沙耶ちゃんが人気あるから、ああやって聞こえよがしに嫌味言ってくるんだよ。沙耶ちゃんが仁くんを好きな事を知って、小さな嫌がらせをしてるの」
「……えぇ?」
「まぁ。要は嫉妬してるんだろうね? あの子たちの好きな男の子が沙耶ちゃんの事好きとかそんな理由で」
ーーうーん……。
そう言われた所でどうする事も出来ないので、今の段階では無視するしかない。
お昼の開店時間は昼休みな事もあり、学生たちが買いに来るのも割とまばらだ。祥子さんはバインダーを手に、西店から持ち帰る商品をチェックし、私は売れた模造紙をストックの箱から出して補充していた。
「沙耶ちゃんっ、お疲れ〜!」
ーーあぁ、また来た……。
決まってこの時間に現れる彼を見て、ガックリと項垂れる。
「……お疲れ、ハルくん」
「今日はランチ、」