シングルマザーの私が学生と恋♡するんですか?
彼の大胆な行動に時々戸惑ってしまう。祥子さんは卵焼きを口にして、うーんと眉を寄せていた。
「そうかなぁ? あ、でも。付き合い初めの頃は沙耶ちゃんの方が割と歩み寄ってたもんね?」
「え。どういう事ですか?」
「うん? いや、沙耶ちゃんの方が仁くんを好きって感情がダダ漏れでイチャイチャしてたように思うけど」
ーーい。イチャイチャって……。
何となく恥ずかしくなって「そう、ですかね」とお茶を口にした。
「うん。でもやっぱり沙耶ちゃんは母だよねー。恋愛感情より、母性の方を優先して、仁くんと一緒に息子ちゃんに向き合ってたもんね」
「……はい」
「それで息子ちゃんの問題もあって、仁くんとスキンシップ出来なくなったでしょ?」
「はい」
「あの時は、仁くんかなりキツかったと思うよ? 一緒にいても触れないから、学校でも多分距離置いてたと思うし」
ーー確かに、そうかもしれない。
「それがまぁ、息子ちゃんの許しも得られて禁欲が解放されたじゃない?」
「……はぁ」
ーー禁欲って。
「要するに今仁くんは、沙耶ちゃんは自分のものだって直に示したいんだよ」
「……それって。束縛したい、とか。そういう事ですか?」
「束縛?」
「……はい」
「そうかなぁ? あ、でも。付き合い初めの頃は沙耶ちゃんの方が割と歩み寄ってたもんね?」
「え。どういう事ですか?」
「うん? いや、沙耶ちゃんの方が仁くんを好きって感情がダダ漏れでイチャイチャしてたように思うけど」
ーーい。イチャイチャって……。
何となく恥ずかしくなって「そう、ですかね」とお茶を口にした。
「うん。でもやっぱり沙耶ちゃんは母だよねー。恋愛感情より、母性の方を優先して、仁くんと一緒に息子ちゃんに向き合ってたもんね」
「……はい」
「それで息子ちゃんの問題もあって、仁くんとスキンシップ出来なくなったでしょ?」
「はい」
「あの時は、仁くんかなりキツかったと思うよ? 一緒にいても触れないから、学校でも多分距離置いてたと思うし」
ーー確かに、そうかもしれない。
「それがまぁ、息子ちゃんの許しも得られて禁欲が解放されたじゃない?」
「……はぁ」
ーー禁欲って。
「要するに今仁くんは、沙耶ちゃんは自分のものだって直に示したいんだよ」
「……それって。束縛したい、とか。そういう事ですか?」
「束縛?」
「……はい」