シングルマザーの私が学生と恋♡するんですか?
「ありがとうございます」
父が鳴海くんの肩にポンと手を置き、またソファーへと戻って行く。脇に置いてある新聞を取り、広げて見ていた。
「ふふっ、緊張してるね?」
ぎこちない笑顔の彼を見上げると、鳴海くんは大袈裟に脱力していた。「そりゃあね」と言って頭を触る。
私はリビングの奥に置いたちゃぶ台へと進み、「鳴海くんはここね」と並べた座布団の一つに座るよう促した。颯太のお誕生日席から少し離れた机の中央席だ。
「てか、沙耶さん。部屋の飾り付け頑張ったね?」
鳴海くんは天井や壁を見渡して、目を丸くしていた。折り紙を使って輪を繋げたものや、ビニール製の風船で出来た数字の"5"、カラフルな風船をマスキングテープで固定し、雰囲気良く飾り付けていた。
「うん。颯太が喜ぶからね」
ふふっと笑った時、キッチンから母が言った。
「それじゃあそろそろご飯運ぶわよー」
母の声掛けでそれぞれが動き、私もそれぞれの食器や料理を運ぶのを手伝った。
「えぇーっ、ぼくジンくんの隣りがいいーっ」
颯太が私の席に座り、反対側の母の席にはシュンくんとマリちゃんが固まって座っている。両手に花の鳴海くんは子供たちに囲まれて楽しそうに笑っていた。
子供たちの好物のオムライスや唐揚げ、ポテトにサラダを運び、最後に蝋燭を立てたケーキを並べた。
「お父さん! お誕生日会始めますよ、座って下さいな」
「……ん、ああ」
父はそれまで見ていた新聞を畳み、おもむろに座布団へ腰掛けた。鳴海くんは斜向かいの父を見て、小さく会釈した。
父が鳴海くんの肩にポンと手を置き、またソファーへと戻って行く。脇に置いてある新聞を取り、広げて見ていた。
「ふふっ、緊張してるね?」
ぎこちない笑顔の彼を見上げると、鳴海くんは大袈裟に脱力していた。「そりゃあね」と言って頭を触る。
私はリビングの奥に置いたちゃぶ台へと進み、「鳴海くんはここね」と並べた座布団の一つに座るよう促した。颯太のお誕生日席から少し離れた机の中央席だ。
「てか、沙耶さん。部屋の飾り付け頑張ったね?」
鳴海くんは天井や壁を見渡して、目を丸くしていた。折り紙を使って輪を繋げたものや、ビニール製の風船で出来た数字の"5"、カラフルな風船をマスキングテープで固定し、雰囲気良く飾り付けていた。
「うん。颯太が喜ぶからね」
ふふっと笑った時、キッチンから母が言った。
「それじゃあそろそろご飯運ぶわよー」
母の声掛けでそれぞれが動き、私もそれぞれの食器や料理を運ぶのを手伝った。
「えぇーっ、ぼくジンくんの隣りがいいーっ」
颯太が私の席に座り、反対側の母の席にはシュンくんとマリちゃんが固まって座っている。両手に花の鳴海くんは子供たちに囲まれて楽しそうに笑っていた。
子供たちの好物のオムライスや唐揚げ、ポテトにサラダを運び、最後に蝋燭を立てたケーキを並べた。
「お父さん! お誕生日会始めますよ、座って下さいな」
「……ん、ああ」
父はそれまで見ていた新聞を畳み、おもむろに座布団へ腰掛けた。鳴海くんは斜向かいの父を見て、小さく会釈した。