シングルマザーの私が学生と恋♡するんですか?
「……はい。ブランドの立ち上げは一握りの人間しか出来ないって聞きますので。それでも……、限界までは挑戦したいと思ってます」
「そうかそうか」
将来設計について真面目に話す彼を見つめ、感嘆の息をついた。彼氏でありながらも、夢の話は初めて耳にするので、単純に凄いなと思った。
「ところで、鳴海くん?」
「あ、はい」
「颯太と家内から"玉手箱のお兄ちゃん"だと聞いたけれど……?」
「嫌だわ、お父さんったら」
わざわざ髪を黒く染めた鳴海くんの気持ちを汲んで、母が口を挟む。
丁度その時、斜め隣りで颯太がジュースの入ったコップをひっくり返し、慌てて席を立った。
鳴海くんは恥ずかしそうに頭を触り、「前は髪を白く染めていたので」と父に説明していた。
ご飯とケーキを食べ終えてから、私は母と並んで後片付けをしていた。
その間に颯太は貰ったばかりのプレゼントを順々に箱から出して並べる。鳴海くんから貰ったプラレールも出し、子供たちと鳴海くんでレールを組んで遊んでいた。
ジオラマにはまだ程遠いけれど、黄色い橋脚を使って立体的な線路を組み立て、颯太は嬉々として電車を走らせている。
そうして暫くの間はプラレールで遊んでいたけれど、今度は父と母から貰ったすごろくを引っ張り出してきた。
「そうかそうか」
将来設計について真面目に話す彼を見つめ、感嘆の息をついた。彼氏でありながらも、夢の話は初めて耳にするので、単純に凄いなと思った。
「ところで、鳴海くん?」
「あ、はい」
「颯太と家内から"玉手箱のお兄ちゃん"だと聞いたけれど……?」
「嫌だわ、お父さんったら」
わざわざ髪を黒く染めた鳴海くんの気持ちを汲んで、母が口を挟む。
丁度その時、斜め隣りで颯太がジュースの入ったコップをひっくり返し、慌てて席を立った。
鳴海くんは恥ずかしそうに頭を触り、「前は髪を白く染めていたので」と父に説明していた。
ご飯とケーキを食べ終えてから、私は母と並んで後片付けをしていた。
その間に颯太は貰ったばかりのプレゼントを順々に箱から出して並べる。鳴海くんから貰ったプラレールも出し、子供たちと鳴海くんでレールを組んで遊んでいた。
ジオラマにはまだ程遠いけれど、黄色い橋脚を使って立体的な線路を組み立て、颯太は嬉々として電車を走らせている。
そうして暫くの間はプラレールで遊んでいたけれど、今度は父と母から貰ったすごろくを引っ張り出してきた。