シングルマザーの私が学生と恋♡するんですか?
「うん。……そうだなぁ」と言って、鳴海くんがパンツのポケットを探った。
「コレを使おうか?」
鳴海くんはさっきまですごろくに使っていた青いコマを取り出した。
颯太と鳴海くんが話す様子を見て、マリちゃんとシュンくんが近付いて来る。
「さてさて? ここにコマが一つあります」
鳴海くんは右手に載せた青いコマを颯太やマリちゃんたちに見せて、グッと握り、両手を後ろに回した。
「ハイ、さっきのコマはどっちでしょう?」
握りしめた右手と左手を前に出し、どちらにコマが入っているのかを当てる簡単なゲームだ。
「えーと……」
二者択一を真剣に考えて、颯太が「こっち!」と彼の左手を指差した。マリちゃんとシュンくんも颯太と同意見で左手を選んでいた。
鳴海くんは無言でゆったりと笑い、左手をパッと開く。
さっき見た青いコマが現れた。
「やったぁ! 当たったーっ!」
子供たちは一様に喜ぶが、私は首を傾げる。鳴海くんの言いたい事が何かを未だに読み取れない。
「でもね、颯太くん。実はホラ、コッチにも青いコマがあるんだ」
「え?」
鳴海くんはもう片方の右手もパッと開いて、全く同じコマを出した。
「どういうこと?」とシュンくんが眉を潜めた。
「青いコマが両手に一つずつ、颯太くんたちはどっちを選んでも当たり、ハズレる事は無い」
「うん」
「コレはズル? ズルじゃない?」
ーーあ。
私は思わず目を瞬いた。
「コレを使おうか?」
鳴海くんはさっきまですごろくに使っていた青いコマを取り出した。
颯太と鳴海くんが話す様子を見て、マリちゃんとシュンくんが近付いて来る。
「さてさて? ここにコマが一つあります」
鳴海くんは右手に載せた青いコマを颯太やマリちゃんたちに見せて、グッと握り、両手を後ろに回した。
「ハイ、さっきのコマはどっちでしょう?」
握りしめた右手と左手を前に出し、どちらにコマが入っているのかを当てる簡単なゲームだ。
「えーと……」
二者択一を真剣に考えて、颯太が「こっち!」と彼の左手を指差した。マリちゃんとシュンくんも颯太と同意見で左手を選んでいた。
鳴海くんは無言でゆったりと笑い、左手をパッと開く。
さっき見た青いコマが現れた。
「やったぁ! 当たったーっ!」
子供たちは一様に喜ぶが、私は首を傾げる。鳴海くんの言いたい事が何かを未だに読み取れない。
「でもね、颯太くん。実はホラ、コッチにも青いコマがあるんだ」
「え?」
鳴海くんはもう片方の右手もパッと開いて、全く同じコマを出した。
「どういうこと?」とシュンくんが眉を潜めた。
「青いコマが両手に一つずつ、颯太くんたちはどっちを選んでも当たり、ハズレる事は無い」
「うん」
「コレはズル? ズルじゃない?」
ーーあ。
私は思わず目を瞬いた。