シングルマザーの私が学生と恋♡するんですか？

「そっ。あの子賢い子だよ？　最初からお祖父ちゃんがズルをしてない事ぐらい、サイコロを見てちゃんと分かってる」

　そう言ってフッと笑った後、また子供たちを見ていた。

「そっか。そうだよね」

　ふと視線を感じて、そちらに目を向ける。私たちが話す様子を遠目に見ていたのか、母が温かな目で微笑んでいた。

　夕方の四時になり、マリちゃんとシュンくんのお母さんがお迎えに来てくれた。

「今日はどうもありがとう。うちの子がご迷惑をお掛けしました」

　二人のお母さんは子供が何か粗相をしていないかを気にして、頭を下げていた。

「いえいえ、二人ともすっごく良い子でしたよ。プレゼントでも気を遣わせてしまって、こっちこそすみませんでした」

「いえいえ」

「颯太もお友達に祝って貰えて喜んでたんで、またいつでも遊びに来て下さい」

　そう言って笑い掛けると、マリちゃんとシュンくんがそれに反応して「また来たーい」と言っていた。

「ねぇ、ママー！　マリちゃんのおたんじょうびの時もお友だち呼んでお祝いしたいっ！」

「あら、そうなの？　それじゃあ一度帰ってからカレンダーを確認しなくちゃね？」

「呼べるならジンくんも呼んでほしいっ！」

「あーっ、ぼくもおたんじょうかいでジンくんとあそびたいっ」