シングルマザーの私が学生と恋♡するんですか?
二人して余程鳴海くんが気に入ったのか、思わず眉を下げて笑ってしまう。
「あの……ジンくんっていうのは、公園で遊んでくれたお兄ちゃんですよね? もしかして颯太くんママの彼氏さん、ですか?」
「あ、はい。そうなんです。実は」
何となく気恥ずかしくなって、私は頬を手の甲で押さえた。
「家でもよくそのお兄ちゃんの話を聞くんですよ。お気に入りみたいなんで、また遊んでやって下さい」
それじゃあまた、と会釈する二人のお母さんに「さようなら」と手を振った。
リビングに戻ると、颯太は鳴海くんにくっ付き、また電車で遊んでいた。その様子を見てクスッと笑ってしまう。
本当に子供から好かれる人だ。そういえば初めて会った時にそんな事を言っていたなと思い出し、それが鳴海くんの性分なのだろうと思った。
時計の針が五時十分前になり、颯太がソファーにもたれかかったままで眠ってしまった。無邪気な寝顔を見て、鳴海くんと二人で頬を緩めた。
「そろそろお暇します」と言って鳴海くんが立ち上がる。彼が帰るのを父と母と私で見送った。
「遅くまでお邪魔しちゃって、すみませんでした」
玄関の三和土で靴を履き、鳴海くんが丁寧にお辞儀をする。
「あの……ジンくんっていうのは、公園で遊んでくれたお兄ちゃんですよね? もしかして颯太くんママの彼氏さん、ですか?」
「あ、はい。そうなんです。実は」
何となく気恥ずかしくなって、私は頬を手の甲で押さえた。
「家でもよくそのお兄ちゃんの話を聞くんですよ。お気に入りみたいなんで、また遊んでやって下さい」
それじゃあまた、と会釈する二人のお母さんに「さようなら」と手を振った。
リビングに戻ると、颯太は鳴海くんにくっ付き、また電車で遊んでいた。その様子を見てクスッと笑ってしまう。
本当に子供から好かれる人だ。そういえば初めて会った時にそんな事を言っていたなと思い出し、それが鳴海くんの性分なのだろうと思った。
時計の針が五時十分前になり、颯太がソファーにもたれかかったままで眠ってしまった。無邪気な寝顔を見て、鳴海くんと二人で頬を緩めた。
「そろそろお暇します」と言って鳴海くんが立ち上がる。彼が帰るのを父と母と私で見送った。
「遅くまでお邪魔しちゃって、すみませんでした」
玄関の三和土で靴を履き、鳴海くんが丁寧にお辞儀をする。