シングルマザーの私が学生と恋♡するんですか?
「そんなぁ。良いのよーうちは。晩ご飯までいて貰っても。ねぇ? お父さん?」
「……全く、お前は」
遅くまで引き留めたら迷惑だろう、と言って父が嘆息する。それじゃあ、と彼が私に目配せし、玄関扉を開けようとした時だ。
「鳴海くん」と意外にも父が話しかけていた。
「子供たちがいる時は聞けなかったけど……鳴海くんは沙耶とお付き合いをしているそうだね?」
ーーえ。
「あ、はい」
「颯太がいると分かってて、だね?」
はい、と返事をし、鳴海くんが改まった口調で続けた。
「あの……。沙耶さんとは結婚を前提にお付き合いしています」
「……そうか」
「それで、あの……。結婚の挨拶に関してはまた後日、改めて伺っても良いですか?」
父に対して、真摯な姿勢でお願いをする彼を見て、ドキンと心臓が打った。
「ああ。こちらとしても、その方が有難いかな」
「……ありがとうございます」
「鳴海くん、君の夢は私共からしたら未知の世界だ。君が社会に出てからどう成長していくのかも興味深い。でも、颯太の親としての器に関しては……個人的には花まるをあげたい」
「あ、ありがとうございます」
「……全く、お前は」
遅くまで引き留めたら迷惑だろう、と言って父が嘆息する。それじゃあ、と彼が私に目配せし、玄関扉を開けようとした時だ。
「鳴海くん」と意外にも父が話しかけていた。
「子供たちがいる時は聞けなかったけど……鳴海くんは沙耶とお付き合いをしているそうだね?」
ーーえ。
「あ、はい」
「颯太がいると分かってて、だね?」
はい、と返事をし、鳴海くんが改まった口調で続けた。
「あの……。沙耶さんとは結婚を前提にお付き合いしています」
「……そうか」
「それで、あの……。結婚の挨拶に関してはまた後日、改めて伺っても良いですか?」
父に対して、真摯な姿勢でお願いをする彼を見て、ドキンと心臓が打った。
「ああ。こちらとしても、その方が有難いかな」
「……ありがとうございます」
「鳴海くん、君の夢は私共からしたら未知の世界だ。君が社会に出てからどう成長していくのかも興味深い。でも、颯太の親としての器に関しては……個人的には花まるをあげたい」
「あ、ありがとうございます」