シングルマザーの私が学生と恋♡するんですか?
休憩室をノックされて、いつもの時間に祥子さんが出勤した。扉を開けると、沙耶ちゃん、と感極まった様子の彼女にガバッと抱きしめられた。
「しょ、祥子さん??」
何が起きたのか分からず、私はしきりに瞬きをする。
「聞いて、沙耶ちゃん! 私、ついにやったの!」
「……え?」
祥子さんは私から離れて肩に手を置いた。
「妊娠した!」
ーーっ!!
祥子さんの意気揚々とした言葉を聞いて、驚きに近い喜びが湧き上がった。
「お、おめでとうございますっ」
「ありがと〜っ、沙耶ちゃん。結婚七年目にしてやっとだよー」
祥子さんは頬を赤らめ、目に涙を滲ませていた。
九時五分前に通常通り、店を開ける。ミシン糸や釦の棚はキャスター付きとは言え、倒れたりしたら危ないので出来るだけ私一人で出すようにした。
「今ね、丁度三か月に入ったところなんだって?」
買い物に来た学生に聞こえないよう、祥子さんがコソッと教えてくれる。熱っぽさや眠気に加え、若干つわりも有るらしい。そうですか、と相槌を打ち、嬉しくて笑顔になる。
「初期は大事な時期だし、出来るだけ座ってて下さいね。その分私が動きますんで!」
「ありがとう、沙耶ちゃん」
「しょ、祥子さん??」
何が起きたのか分からず、私はしきりに瞬きをする。
「聞いて、沙耶ちゃん! 私、ついにやったの!」
「……え?」
祥子さんは私から離れて肩に手を置いた。
「妊娠した!」
ーーっ!!
祥子さんの意気揚々とした言葉を聞いて、驚きに近い喜びが湧き上がった。
「お、おめでとうございますっ」
「ありがと〜っ、沙耶ちゃん。結婚七年目にしてやっとだよー」
祥子さんは頬を赤らめ、目に涙を滲ませていた。
九時五分前に通常通り、店を開ける。ミシン糸や釦の棚はキャスター付きとは言え、倒れたりしたら危ないので出来るだけ私一人で出すようにした。
「今ね、丁度三か月に入ったところなんだって?」
買い物に来た学生に聞こえないよう、祥子さんがコソッと教えてくれる。熱っぽさや眠気に加え、若干つわりも有るらしい。そうですか、と相槌を打ち、嬉しくて笑顔になる。
「初期は大事な時期だし、出来るだけ座ってて下さいね。その分私が動きますんで!」
「ありがとう、沙耶ちゃん」