シングルマザーの私が学生と恋♡するんですか?
それから祥子さんは、社長に報告して仕事を辞めなければいけない事を話してくれた。出産するギリギリまでは働きたいそうだが、この仕事は基本立ち仕事で重い物を運んだりもしなければいけないため、何かあってからじゃ遅いと危惧していた。
「沙耶ちゃんの前に働いてた人もね、おめでたで辞めたんだけど。仕事を頑張り過ぎて、切迫流産になっちゃって。即入院したの」
「……え。で、その人は……?」
「ちゃんと出産して、今は元気にしてるって」
「……そうですか」
会った事のない人だけど、それを聞いてホッとした。女の人にとって、出産は一大事で命懸けだ。
「だから沙耶ちゃんの時は、前任者からの引き継ぎは無かったんだけど、私は引き継ぎをしないといけないから」
ーーあ……。
「じゃあすぐに新しい人を入れて貰わないといけないって事ですよね?」
「そっ。社長には十一月中には辞めさせて貰うつもりだから」
ーーそっか……。
不意に寂しいような物悲しい気持ちが膨らんだ。たった一年しか働いていないけれど、毎日朝から夕方の、およそ九時間半もの時間を祥子さんと過ごしてきたので、辞めちゃうのが堪らなく寂しい。
「新しい人、早く決まると良いですよね。それまでは出来るだけ安静にしてて下さいよ?」
「沙耶ちゃんの前に働いてた人もね、おめでたで辞めたんだけど。仕事を頑張り過ぎて、切迫流産になっちゃって。即入院したの」
「……え。で、その人は……?」
「ちゃんと出産して、今は元気にしてるって」
「……そうですか」
会った事のない人だけど、それを聞いてホッとした。女の人にとって、出産は一大事で命懸けだ。
「だから沙耶ちゃんの時は、前任者からの引き継ぎは無かったんだけど、私は引き継ぎをしないといけないから」
ーーあ……。
「じゃあすぐに新しい人を入れて貰わないといけないって事ですよね?」
「そっ。社長には十一月中には辞めさせて貰うつもりだから」
ーーそっか……。
不意に寂しいような物悲しい気持ちが膨らんだ。たった一年しか働いていないけれど、毎日朝から夕方の、およそ九時間半もの時間を祥子さんと過ごしてきたので、辞めちゃうのが堪らなく寂しい。
「新しい人、早く決まると良いですよね。それまでは出来るだけ安静にしてて下さいよ?」