シングルマザーの私が学生と恋♡するんですか?
「だからお礼を言うのはこっちの方、ありがとうね?」
「あ、いえ…」
逆にお礼を言われているのがこそばゆく、私は俯きがちに首を振る。
「あ、ねぇ。新婦の父親の役は、どうするの? やっぱりヤマセン?」
「や、年齢的にはその立ち位置だけど。今回は小さなナイトが一緒だから、腕を組んだら怒られちゃうよ」
「あー、そっか」
みんなは一様に颯太を見ていた。
「沙耶さんと歩くのは、やっぱり颯太くんじゃない?」
開けっ放しにした扉のそばに鳴海くんが立っていた。そのままこっちに向かって歩いて来る。白いタキシードを感じよく着こなしていて、まるで王子様みたいだ。
「お〜っ、新郎もいい感じに仕上がったな〜?」
感心する山本先生をスルーして、鳴海くんは颯太の前で腰を落とした。
「ねぇ颯太くん。ママと手を繋いで歩きたいよね?」
「うんっ!」
「じゃあ結婚式が始まったら、あそこの端っこからお兄ちゃんがいる所まで、ママと一緒に歩いて来てくれる?」
「うん、分かったー!」
鳴海くんが指差す方向を確認して、頷いている。颯太は顔を綻ばせ、嬉しそうだ。
鳴海くんはスクッと立ち上がり、私をジッと見た。若干甘ったるい口調で「沙耶さん」と呼ばれる。
「凄く、綺麗だね。見てるだけでドキドキする……」
「……あ。ありがとう」
「あ、いえ…」
逆にお礼を言われているのがこそばゆく、私は俯きがちに首を振る。
「あ、ねぇ。新婦の父親の役は、どうするの? やっぱりヤマセン?」
「や、年齢的にはその立ち位置だけど。今回は小さなナイトが一緒だから、腕を組んだら怒られちゃうよ」
「あー、そっか」
みんなは一様に颯太を見ていた。
「沙耶さんと歩くのは、やっぱり颯太くんじゃない?」
開けっ放しにした扉のそばに鳴海くんが立っていた。そのままこっちに向かって歩いて来る。白いタキシードを感じよく着こなしていて、まるで王子様みたいだ。
「お〜っ、新郎もいい感じに仕上がったな〜?」
感心する山本先生をスルーして、鳴海くんは颯太の前で腰を落とした。
「ねぇ颯太くん。ママと手を繋いで歩きたいよね?」
「うんっ!」
「じゃあ結婚式が始まったら、あそこの端っこからお兄ちゃんがいる所まで、ママと一緒に歩いて来てくれる?」
「うん、分かったー!」
鳴海くんが指差す方向を確認して、頷いている。颯太は顔を綻ばせ、嬉しそうだ。
鳴海くんはスクッと立ち上がり、私をジッと見た。若干甘ったるい口調で「沙耶さん」と呼ばれる。
「凄く、綺麗だね。見てるだけでドキドキする……」
「……あ。ありがとう」