シングルマザーの私が学生と恋♡するんですか?
キッチンから一部始終を見ていた私に気付き、颯太はペロッと舌を出していた。
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「あははっ! 仁くんてば単純だねー?」
「そうなんですよ。その後も始終にこにこしながらスマホに予定入れちゃって。嬉しそうに出勤して行きました」
鳴海くんの今朝の様子を思い浮かべ、ふふっと笑ってしまう。
「てか、颯太くん。使い分けてるね?」
「はい。普段からちゃんとお父さんって呼べば良いのに、ここぞって時に使うんですよ。鳴海くんの扱い方が段々上手くなってる気がして」
「あははっ、そうなんだ?」
「はい。颯太ってば絶妙なさじ加減が上手いんですよね、わざとらしくないって言うか」
「へぇ〜、将来有望じゃない。楽しみだねー?」
二人して、うふふ、と笑っていると、注文した料理が運ばれ、テーブルに並んだ。
「……でもさ。お父さん呼びもそうなんだけど」
いただきます、と手を合わせた所で祥子さんが続ける。
「沙耶ちゃんは未だに、鳴海くんって呼んでるの?」
「え。あぁ〜……そう言えば。そう、ですね? でも鳴海くんも、相変わらずさん付けだし」
「まぁ、仁くんは元々名前呼びだからねー。てかさ、仁くんから名前で呼んでって言われたりしない?」
「……うーん?」
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「あははっ! 仁くんてば単純だねー?」
「そうなんですよ。その後も始終にこにこしながらスマホに予定入れちゃって。嬉しそうに出勤して行きました」
鳴海くんの今朝の様子を思い浮かべ、ふふっと笑ってしまう。
「てか、颯太くん。使い分けてるね?」
「はい。普段からちゃんとお父さんって呼べば良いのに、ここぞって時に使うんですよ。鳴海くんの扱い方が段々上手くなってる気がして」
「あははっ、そうなんだ?」
「はい。颯太ってば絶妙なさじ加減が上手いんですよね、わざとらしくないって言うか」
「へぇ〜、将来有望じゃない。楽しみだねー?」
二人して、うふふ、と笑っていると、注文した料理が運ばれ、テーブルに並んだ。
「……でもさ。お父さん呼びもそうなんだけど」
いただきます、と手を合わせた所で祥子さんが続ける。
「沙耶ちゃんは未だに、鳴海くんって呼んでるの?」
「え。あぁ〜……そう言えば。そう、ですね? でも鳴海くんも、相変わらずさん付けだし」
「まぁ、仁くんは元々名前呼びだからねー。てかさ、仁くんから名前で呼んでって言われたりしない?」
「……うーん?」