シングルマザーの私が学生と恋♡するんですか?
颯太の成長が嬉しい。まだ私より十センチちょっとは小さいけれど、逞しく育ってくれている。可愛くてつい頭を撫でたりしたいなと思うけれど、それをするとまた怒られそうなので、やめにした。
「晩ご飯、餃子?」
「そうだよー?」
「イェーイ。ジンくんの分まで食べてやろ〜っと」
うふふ、と微笑み、私は颯太と家路を辿った。
*
ーーあれ。まただ……。
夕飯の炒飯を作ってから洗い物をしていると、下腹部に鈍痛を感じた。
ここ三日間ぐらい、お腹の張りや生理痛の様なシクシクとした痛みが不規則に起こる。
予定日が近いのでもしや陣痛? と思ってスマホのアプリで痛みの感覚を測るけれど、十分感覚で訪れたと思ったら急にそれが遠のいてしまう。ネットで調べたら、前駆陣痛というものだった。
ーー本陣痛ってどんなのだったかな? 出産なんてもう十年も前の事だから覚えてないや。
料理の片付けを済ませて椅子に座った所で、鈍痛がスゥッと引いていく。
「ママ〜、宿題終わったー。お菓子食べていい?」
颯太がランドセルに教科書や筆箱を仕舞い、私に近付いてくる。
「どうしたの、ママ? またお腹痛いの?」
「……うん。そんなキツくは無いんだけどね」
「晩ご飯、餃子?」
「そうだよー?」
「イェーイ。ジンくんの分まで食べてやろ〜っと」
うふふ、と微笑み、私は颯太と家路を辿った。
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ーーあれ。まただ……。
夕飯の炒飯を作ってから洗い物をしていると、下腹部に鈍痛を感じた。
ここ三日間ぐらい、お腹の張りや生理痛の様なシクシクとした痛みが不規則に起こる。
予定日が近いのでもしや陣痛? と思ってスマホのアプリで痛みの感覚を測るけれど、十分感覚で訪れたと思ったら急にそれが遠のいてしまう。ネットで調べたら、前駆陣痛というものだった。
ーー本陣痛ってどんなのだったかな? 出産なんてもう十年も前の事だから覚えてないや。
料理の片付けを済ませて椅子に座った所で、鈍痛がスゥッと引いていく。
「ママ〜、宿題終わったー。お菓子食べていい?」
颯太がランドセルに教科書や筆箱を仕舞い、私に近付いてくる。
「どうしたの、ママ? またお腹痛いの?」
「……うん。そんなキツくは無いんだけどね」