シングルマザーの私が学生と恋♡するんですか?
「うん、分かった。じゃあ、ママ買って来るから、ちゃんと寝てるんだよ?」

「うん。またおきたら食べる…」

 とりあえず、近所のコンビニに行こうと決め、母に言付けて家を出る。

 玄関扉を開けた時、心臓がドキンと跳ねた。

 あ、と彼が呟く。

 門の外に、自転車にまたがったままの鳴海くんがいた。

 ーーえ! うそ、何で??

 早鐘を打つ胸に手を当て、今晩は、と挨拶をした。

「鳴海くん、どうしたの? 今帰り?」

「あ、うん。今日、沙耶さん休みって聞いたから、心配になって」

「……え」

 ーーどうしよう、何か。顔が緩みそう……。

「あのね。今朝颯太が熱を出しちゃって、それで……」

「え、あっ。そうなんだ?」

「うん。まぁ、インフルエンザの類いでは無いから、安静にしてれば大丈夫なんだけどね」

「……そっか。でもしんどいだろうな…」

 鳴海くんは眉を下げ、颯太を心配していた。

「お昼に一旦、熱は下がったんだけどね、今また微熱があって。これからコンビニに行くところなの」

「……え?」

「颯太がね、バニラアイス食べたいんだって。それで」

「ああ、なるほど」
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