シングルマザーの私が学生と恋♡するんですか?
改札を抜け、私は俯きがちに胸を押さえた。心臓の音が太鼓みたいに鳴り響いている。緊張とドキドキで縮こまっている私とは正反対に、鳴海くんは上機嫌で爽やかな顔をしている。
「沙耶さん、この時間に出勤してるんだ? 俺とあんまり変わんなかったんだねー?」
「え、あ、うん。さっき颯太を保育園に送ってきたから」
ホームで電車を待つために並ぶと、鳴海くんも私の隣りに並んだ。
ーー何か。恋人同士みたい……。
ぼうっとそんな事を考え、手の甲で頬を押さえた。
「颯太くん、元気になったんだ?」
「うん。まだお薬は飲ませないといけないけどね、元気元気」
「へーぇ、良かったね!」
ーーって! なんかめっちゃ普通に会話してるし!
ホームに電車が入り、私は鳴海くんと乗車する。ドア付近に向かい合う形で立ち、恥ずかしくて目を伏せた。
ーー私、この人とキスしたんだ。しかも無理やり。無理やり二度も奪われた。
ちら、と鳴海くんの唇を見て、カァっとまた上気する。
「どうしたの、沙耶さん? そんな赤い顔して」
「へっ??」
ニヤリと笑い、鳴海くんが私の目を覗き込んだ。
「沙耶さん、この時間に出勤してるんだ? 俺とあんまり変わんなかったんだねー?」
「え、あ、うん。さっき颯太を保育園に送ってきたから」
ホームで電車を待つために並ぶと、鳴海くんも私の隣りに並んだ。
ーー何か。恋人同士みたい……。
ぼうっとそんな事を考え、手の甲で頬を押さえた。
「颯太くん、元気になったんだ?」
「うん。まだお薬は飲ませないといけないけどね、元気元気」
「へーぇ、良かったね!」
ーーって! なんかめっちゃ普通に会話してるし!
ホームに電車が入り、私は鳴海くんと乗車する。ドア付近に向かい合う形で立ち、恥ずかしくて目を伏せた。
ーー私、この人とキスしたんだ。しかも無理やり。無理やり二度も奪われた。
ちら、と鳴海くんの唇を見て、カァっとまた上気する。
「どうしたの、沙耶さん? そんな赤い顔して」
「へっ??」
ニヤリと笑い、鳴海くんが私の目を覗き込んだ。