シングルマザーの私が学生と恋♡するんですか?
「愛梨〜、うえ戻るぞー?」
澤野くんが、会計を済ませて彼女を呼びに来る。
「愛梨は後で戻るからさぁ。澤野っち、先戻ってて?」
「えー?」
「沙耶っちともうちょっと話していたいからー」
「しょうがないなぁ」
そう言って、顔を緩ませた澤野くんと目が合った。彼はニマニマと嬉しそうにし、私に“ありがとう”のジェスチャーを送った。
ーーああ、そうか。私のアドバイスをあの子なりに実行したんだ。
何にせよ、愛梨ちゃんと澤野くんが幸せそうで嬉しくなる。二人の空気が甘くて、付き合うって良いなぁ、と心から思った。
「よぉ〜、仁!」
「おはよ、今日仮縫いだったよな?」
「おう」
じゃあなー、と陽気に手を振り、澤野くんが階段を昇って行く。澤野くんと入れ違いに、鳴海くんが模造紙を取り、私のいる厚手トワールの棚に近付いた。
「よっ、愛梨。おはよ?」
「おはよー、仁。昨日の課題終わった?」
「終わった終わった。俺、今絶好調だから」
そう言って、ニッと彼女に笑いかけ、レジへと進む。私は空気のような存在で、正直それが有難くもあった。
ーー愛梨ちゃんが鳴海くんの元カノ、だからね。
澤野くんが、会計を済ませて彼女を呼びに来る。
「愛梨は後で戻るからさぁ。澤野っち、先戻ってて?」
「えー?」
「沙耶っちともうちょっと話していたいからー」
「しょうがないなぁ」
そう言って、顔を緩ませた澤野くんと目が合った。彼はニマニマと嬉しそうにし、私に“ありがとう”のジェスチャーを送った。
ーーああ、そうか。私のアドバイスをあの子なりに実行したんだ。
何にせよ、愛梨ちゃんと澤野くんが幸せそうで嬉しくなる。二人の空気が甘くて、付き合うって良いなぁ、と心から思った。
「よぉ〜、仁!」
「おはよ、今日仮縫いだったよな?」
「おう」
じゃあなー、と陽気に手を振り、澤野くんが階段を昇って行く。澤野くんと入れ違いに、鳴海くんが模造紙を取り、私のいる厚手トワールの棚に近付いた。
「よっ、愛梨。おはよ?」
「おはよー、仁。昨日の課題終わった?」
「終わった終わった。俺、今絶好調だから」
そう言って、ニッと彼女に笑いかけ、レジへと進む。私は空気のような存在で、正直それが有難くもあった。
ーー愛梨ちゃんが鳴海くんの元カノ、だからね。