シングルマザーの私が学生と恋♡するんですか?
少し離れた前方に、見た事のある髪色が見えた。
「あ! ママっ、この間のおにーちゃんだよ!」
颯太が彼に気付いていたのが意外で、ビックリする。
「こら、人を指差しちゃ駄目でしょー?」
出来るだけ声のトーンを落として注意するのだが。学生さんは気付いていない様子だ。
よくよく見ると耳にイヤホンを付けている。
ーーあ、何だ。良かった、聞こえてなかったみたい。
そう思った矢先、何故か後ろを振り返った彼と思い切り目が合った。
私は場を取り繕おうと、苦笑いで会釈した。もしかしたら向こうはもう覚えていないかもしれないが、知っていて無視は出来ない。
彼は、あ、と口を開け、ぺこりと会釈を返してくれた。ちゃっかり手を振る颯太にも、笑顔で振り返してくれて、私は再三頭を下げた。
そして、三度目が金曜日の今朝。ゴミ捨て場で偶然にも、また彼と出会った。
一軒家である私の実家と隣りに建つアパートは同じゴミ捨て場を使っている。
指定袋に入れたそれをドサッと置いた時、頭上から「あ」と呟きが降ってきた。
「あ! ママっ、この間のおにーちゃんだよ!」
颯太が彼に気付いていたのが意外で、ビックリする。
「こら、人を指差しちゃ駄目でしょー?」
出来るだけ声のトーンを落として注意するのだが。学生さんは気付いていない様子だ。
よくよく見ると耳にイヤホンを付けている。
ーーあ、何だ。良かった、聞こえてなかったみたい。
そう思った矢先、何故か後ろを振り返った彼と思い切り目が合った。
私は場を取り繕おうと、苦笑いで会釈した。もしかしたら向こうはもう覚えていないかもしれないが、知っていて無視は出来ない。
彼は、あ、と口を開け、ぺこりと会釈を返してくれた。ちゃっかり手を振る颯太にも、笑顔で振り返してくれて、私は再三頭を下げた。
そして、三度目が金曜日の今朝。ゴミ捨て場で偶然にも、また彼と出会った。
一軒家である私の実家と隣りに建つアパートは同じゴミ捨て場を使っている。
指定袋に入れたそれをドサッと置いた時、頭上から「あ」と呟きが降ってきた。