女嫌いと男性恐怖症:付き合いの手順
笑いながらキスをして、そのまま腰に腕を回すとこちらへ引き寄せた。
一度キスをすると、堰を切ったように遥と唇を重ね合わせた。
啄んでは角度を変え、唇を喰んで味わうように何度もキスをする。
軽いキスだけで甘い息遣いに変わっていく遥に、ぞくりと体が反応した。
いつしか軽いキスだけではもどかしくなり、誘うように上唇を舐めた。
「ひゃ」と思わず声が出た隙に、舌を割り込ませる。
絡ませては啄んで喰んで、また絡ませた。
キスだけで欲情に溺れていくような感覚を覚え、顔を離して息を吐く。
目の前には、息も絶え絶えの遥のとろんとした顔があって、気づいた時には離したばかりの遥を捕まえようと手を伸ばしていた。
頬を撫でるとくすぐったそうにその手に頬を寄せる遥に、唇を軽く重ねてからその唇は首すじから鎖骨の方へと下げていく。
「んっ」
甘い声が漏れ、体を固くしたのがわかった。
以前のように、唇を固く引き結ぶ遥の頬をもう一度撫でる。