不思議な力を持つ女の子と暴走族の話。下
ずっと一人ぼっちで、やっとできた女友達だ。
きっと起きた翔子に経緯を話せば、あいつを探すに決まってる。
「俺たちも追うぞ、翔子」
借りつくっちまったからな……
それに、一生自分のせいだと悩むなんて、俺はごめんだ。
翔子を背負って俺は階段を降りる。
光龍たちみたいに飛び降りるなんて俺にはできないけど、
1歩1歩進むことだったらできる。
世界一可哀想な友達を救うために進むんだ_____。