不思議な力を持つ女の子と暴走族の話。下
side.カケル
「アヤトくん、こいつにちゃんと言ったんだよね?」
「もちろん、ちゃんと言ったさ。覚醒するまではここにいさせてあげるけど、バレたら速攻連れて帰るって」
「なのに"力"使うなんて、こいつ馬鹿だなぁ」
と、後ろを振り向けば、ここにも馬鹿が複数人。
追ったって無駄ってこと、何でわかんねぇかな?
お目当てはきっと俺の腕の中で眠る女。
リンが"力"を使った瞬間、俺はテレポートでリンの元に飛んだ。
それと同時に辺り一帯を包み込んだ光は、リンがここにいる全員に治癒を使ったからで、