不思議な力を持つ女の子と暴走族の話。下
そんな奴らにリンを任せておけるわけがない。
"普通の人間"なんかに。
「連れてくも何も、元いた場所に帰るだけだ」
「そうそう。僕たちだってこんなすぐとは思わなかったよ。能力者ってバレた時点で連れて帰る約束はしてたからね。この女の意思ってこと」
そうアヤトくんが続いて言えば、辺りはどよめきだす。
「超能力者…?」
「う、嘘だろ?」
「そんな奴本当にいんのかよ…」
「ありえねぇ…」
確かに、この大人数の前で"力"を使うのは俺も予想外だった。
でも、もうこいつらとももう今日でサヨナラだ。