不思議な力を持つ女の子と暴走族の話。下



「この前覗いちゃったんだよね〜、頭の中!」



にかっと笑うアヤトくんはどうしたって俺には歳上には見えない。

いや、それよりも!!


「力はそうホイホイ使っていいもんじゃない!!」


「はいはい〜。でも、良かったね!僕、今回は坊主になっちゃうかと思った〜」


なんてケラケラ笑うアヤトくんは絶対に事の重大さを分かっていない。




「てめぇ……」


あぁほら、金髪の人も怒っちゃったし。


いつこっちに飛んでくるかも分からない程のガンを飛ばされいる。

まぁけど、普通の人間に睨まれようが、殺されそうになろうが、全然怖いもんなんてない。


来るなら来れば?と、俺は挑発的な笑みを見せた。






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