不思議な力を持つ女の子と暴走族の話。下


「ツバサ、よせ!相手は触れてない限り普通の人間だ。安易にこっちから近づく事するな」


おぉ、ここにも頭のキレる奴が1名!


メガネをかけた茶髪の男。





けど、その考えは甘い。


「アヤトくん、もうこれ以上は時間の無駄だ」


「そうだね」


同意したアヤトくんはこいつらに向かって手をかざす。

ビクつく奴らが、数人。
これが正しい反応だ。


「確かに、触れなきゃ"力"は使えない。けど、それは覚醒前の話だ。18歳を迎えれば、自動的にリミッターが解除されて触れてなくても力が使える……記憶を消すには脳に負荷がかかるからちょっと痛いけど我慢してね」


キュィィィン…

とアヤトくんの手が光る。






< 17 / 132 >

この作品をシェア

pagetop