不思議な力を持つ女の子と暴走族の話。下
「…っ!な、なんだこれ……」
「い、いてぇ…」
「頭が、割れる……」
ガクッと膝をついて苦しみだすこいつらはもう俺たちを追ってこれない。
それは、永遠にだ。
ここまでリンの面倒を見てくれた奴らだ、それなりに感謝はしている。
けど、悪いな…
普通の人間じゃダメなんだ。
どうせ傷つくのは俺たち能力者……
一生分かり合えない。
「…っ12年前も、こうやって消したのか…っ!」
ボスがなんか言ってるけど、もう無駄だ。
目覚めたらこいつらは全部忘れている。
リンもこうなることはわかってたはずだ。
「これが本当のサヨナラだ………」
俺はアヤトくんを連れてテレポートした。