不思議な力を持つ女の子と暴走族の話。下
倉庫の1階、全員が集められその話はされた。
話すアカリさんの顔は至って真剣で、いや、それよりも深刻な表情で、冗談ではないことは伝わった、が、
信じられる訳がない………。
"力"を目の前で見なかった、俺を含める合流組の面々は困惑していた。
この現代に超能力者……?
いやいや、あり得ないだろ…?
そんな俺たちの気持ちをわかってか、その"力"を目の当たりにした奴らが口を開く。
「俺たちも信じらんねーけど、目の前で起きたんだよ…」
「あぁ、確かに起きた」
「リンリンが治してくれたんだ」
「ほら、見ろよ!俺なんて古傷すら治ってやがる!!」
「俺も」
「俺も!」