不思議な力を持つ女の子と暴走族の話。下
「お前、1人で行く気だろ」
「………」
「…ちっ。もうお前の無言は肯定ととるからな」
「……今回の件は、相手が相手だ。本当に危険すぎる。命の保証はできねぇ」
「だったら尚更1人でなんか行かせられるわけないだろ?」
「ハルキの言う通りだ、俺たちも行く。ったく、何でもかんでも1人で抱え込むのやめろよな、バカ総長!」
ツバサさん、ハルキさんが立ち上がる。
何の話をしてるのかなんて、聞くまでもない。
ここにいる全員はきっと諦めていた。
けど、アカリさんたちはリンを諦めてない。
助けに行こうとしている。