不思議な力を持つ女の子と暴走族の話。下
公平が友達なら、俺たちはなんだ…?
「…これだけは言っておく。あいつが超能力者だから、…リンだから行くんじゃねぇ。仲間だから助けに行くんだ。ここにいる誰かだったとしても俺は行く」
アカリさんの力強い発言は、未だ戸惑う俺たちに思い出させてくれた。
そうだ、リンは俺たちの仲間だ。
光龍の姫は誰だ…?
そんなの、あいつしかいない。
俺たちが姫に守られっぱなしでいいのか?
超能力だとか、もうどうでもいいとさえ思えてきた。
また、会えるのならどんな敵がいようとも、無敵になれそうな気分だ。