不思議な力を持つ女の子と暴走族の話。下
「みんなーご飯できたよーーー!」
そして合宿という程で、食料班には翔子も加わり、率先的に手伝いをしてくれている。
正直、男だらけで生活をするとなると荒れるわけで…とても助かっている。
「あっちー…、お、ちょうど飯か!!」
丁度、外から帰って来たアカリさんとツバサさんの額にはうっすら汗が。
季節はもうすぐ初夏だ。
去年の今頃は何をしていたかなんて思い出せない。
「ちょっとお兄ちゃん!手洗ってきて!」
「お前、日に日に母ちゃんに似てくんな…ちょっとくらいいいだろ!……ぶーーーーーっ!!!」
「やだぁ!!汚い!!」
「あっま!!!何だこの卵焼き!!」
「え、あ、うそ!!塩と砂糖間違えた!!」
「おい公平!こんなん嫁でいいのか!!」
「もうそのネタやめて下さいよ!」