不思議な力を持つ女の子と暴走族の話。下
「あ、僕たち別に危害を加える気で来たんじゃないから」
そうアヤトくんが言うけど、そりゃあもちろん相手は警戒態勢だ。
俺たちは前科があるからな……
ここは素直に、
「リンを助ける為に協力して欲しいんだ」
「はぁ?何言ってんだお前ら!お前らが連れてったんだろーが!」
金髪男の言うことはごもっともだ。
けど………
「完全に逃げ切れる可能性もないまま、リンをここには置いておけなかったんだ。それに、僕はカケルくんも研究所側の奴らじゃないかって疑ってたからね」
そう、アヤトくんの言う通り…
……ん?