不思議な力を持つ女の子と暴走族の話。下
まさに上に君臨するに相応しい立ち姿だった。
そんな人が、
「公平、悪い。俺はアイツが第一優先だ」
今ここで自分の名前が呼ばれるとは思わず…
返事を返す前に、アカリさんは2階の窓から躊躇なく飛び降りた。
きっと、アカリさんは追いかけた。
あいつの存在をここにいる全員が夢か幻想か妄想かどれかだと疑ったにも関わらず、
アカリさんは迷わず信じ、追いかけた。
ポンと、肩に手を置かれれば、
「翔子のこと頼んだぞ」
ツバサさんはそう俺に言い残し、アカリさんに続く。
そうなればもちろん、ハルキさんも。
そして他の光龍メンバーも続く。