Letter from the Starry Sky ―君がくれた世界―
「お前さー、初めてが俺でほんとに良いの?」
ユウはゴムとローションを取り出しながら言う。
「何、今更」
「いや、初めてはちゃんと彼氏としたいとかさ……思わないの?」
「いや……今彼氏いないし」
「じゃあ彼氏できるまで待ってれば良いじゃん」
「いいの。早く処女なんて捨てたいんだから」
私がそう言うのと同時に彼は私の横に座る。
「はあ、お前なあ……童貞は“捨てる”って言うけど処女は“捧げる”もんなんだかんな?」
「あははっ……やだもうロマンチストだねユウ」
私の言葉にユウはため息をつく。
「後悔すんなよ? 俺は言ったぞ?」
「しないよ。処女なんてくれてやるよ、あんたに」
むしろこんなもろタイプの人に抱いてもらえるなんて幸運でしょ。
「まったくお前は……ほんとに初めてなのか?」
「それどういう意味?」
「落ち着き過ぎだろってこと。ま、……じゃあ遠慮なくいいただくよ」
ユウの綺麗な手が私の顔を包み込む。
「まさかキスまで初めてじゃねえだろうな?」
「何回かはしたことある……」
私が言い終わる前にユウが親指で私の唇をなぞる。
――ドキッ
うわ、な、なんか顔変わった……。
「ん!? ……」
ユウの柔らかな唇を感じたと思えば、舌が入り込んでくる。
「ん……ゆ、ユウ……」
口付けをしたまま、ユウは私の腰に手を回して、ゆっくり私を押し倒した。