Letter from the Starry Sky ―君がくれた世界―
「やっ……はぁ、はぁ、はぁ……」
薄暗い部屋で、ベッドの軋む音と自分の荒い息だけが聞こえてくる。
怖い。恥ずかしい。
知らない感覚に身体が勝手に反応する。
自分さえも知らない自分を、ユウに暴かれるような気がした。
自分がどんな顔してるのかも分からない。
「レイ、挿れるよ」
耳元でユウが囁く。
――怖い。
ユウの口付けも愛撫も、私を包む腕も全てが優しいのに、あの映像がフラッシュバックして恐怖心を煽る。
─────
───
『……お前も交ざるか?』
───
─────
「レイ……レイ? どうした、怖い……? やめるか?」
震えていた手をユウが握る。
「ううん……だい、じょうぶ……大丈夫だから、ユウ……続けて……」
「でもお前」
「いいから、はやくっ、ユウ……!」
私はユウの首に腕を回す。
「っ、分かった。あんま煽んなって……」
そう言ってユウは私の口をふさいだ。
ユウがゆっくりと中に入ってきてからは、もう正直痛いのか気持ちいいのか分からなかった。
初めてでも痛みの中に快感を得られたのはきっとユウが上手かったからだと思う。でも最中はそんなことまで頭が回らず、私を揺さぶる彼に無我夢中でしがみついていた。
部屋は適温になっているはずなのに自分の上がった体温とユウの体温が触れあって頭が溶けていきそうだった。
「……んっ…………んん」
「レイ。ほら、息して」
「ユウッ……んっ、ユウ……!」
怖くて、痛くて、気持ちよくて、もう訳も分からずに彼の偽名(な)を呼ぶ。
彼は私の目尻の涙を拭って、そして果てる間際に優しい口付けを落とした――。