Letter from the Starry Sky ―君がくれた世界―
少しからかうつもりで聞くとユウは小さく笑う。
「ふっ、……もしそうだって言ったら?」
テーブルの上に置いていた私の右手に自分の左手を重ねながら、挑発するように私の目を覗き込むユウ。
「あんたも“聖夜”とかいう飾りの言葉に踊らされちゃう感じ?」
「まさか。俺が誘うのはレイだけって言ってるじゃん」
気味悪いほど感情に揺れない瞳。
ユウの目は読めない。
――尤も、何が本心か知る必要も無いが。
「どうだか。……私は病気貰いたく無いって、言ったよね?」
「意外と真面目なんだよ? 俺。あれから誰ともしてねえよ」
形の良い眉毛の下から茶色の瞳が覗く。
「ふふっ、そこまで言うなら」
私は誰も見ていないその瞬間に、魅力的な唇に噛み付く。
すぐに離れた唇は、妖艶な笑みを作った。
「ン……」
部屋に入るとすぐに唇を奪うユウ。
「はぁ、はぁ……どうしたの? そんなに溜まってた?」
下から挑発するように覗き込むと、紅潮した頬が見える。
「っ、そりゃほぼ2ヶ月ご無沙汰だからな」
「ほんとに遊んでなかったんだ?」
「言ってんだろ、意外と淡白なんだって」
「ふっ、ここ、こんなに大きくして言われても説得力ないんだけど」
私の下腹部に当たっているソレをズボンの上からそっとなぞると、ユウの体がビクッと震えた。
「っとに……煽んのも大概にしろよっ……」