Letter from the Starry Sky ―君がくれた世界―
――ギシッ
「はぁ、はぁ……はっ……」
ユウはベッドの中だと凄く優しい。
普段が優しくないとか、そういう意味じゃなくって……全部が優しいの。
さっきまで楽しげに光っていたあの目は消えて、私への気遣いに変わる。
「レイ? おい、レイ。……俺を見て」
「あっ……ユウ……」
「レイ」
そして私は、何故かその目に救われるような気がするんだ。
「はっ……ユウ、ユウ……!」
◇◇◇
「なー」
翌日お昼頃、ソファーで昨日買ったおにぎり――どうせ食べ物無いんだろうとコンビニに無理矢理寄らせて正解だった――を食べていると、ユウが隣に座りながら言ってきた。
「ん?」
一応聞き返すが、ユウが何を言うのか、分かっているような気もしていた。
「また会おーぜ」
私はユウをじっと見る。
「だから……」
ユウは私が言うことを分かっているように言葉を被せる。
「あー、分かってるよ。俺がお前以外とヤんなきゃ良いんだろ?」
「……良いよ」
ユウは私が駄々をこねず首を縦に振ったのが意外だったのか、少し目を大きく開いた。
「相手探すの面倒になった?」
「……こんだけ良く会うんじゃ、そうした方が効率的だろ?」
「まあ、それもそうだね。あ、じゃあまたLINE教えて。消しちゃった」
そう言うとユウは分かっていたかのように「おう」とスマホを取りに行く。
もしかしたら、ユウも消していたのかも知れない。
言葉にはしないが、お互いの考えていることの大筋は分かっている。
それはきっと、似ているから。