Letter from the Starry Sky ―君がくれた世界―
「な、にこれ……あっ……」
「いい感じ。そのまま感じて」
汚い自分の声を聞きたくなくて口を手で固く覆う。
「声我慢すんなよ。聞かせて」
彼は私の手を口から放す。
「ユウ……やだ………ほんとにむりっ……」
「大丈夫。もう少し」
「す……? ――――っ!!」
その瞬間、自分で腰が浮いたのが分かった。
体が跳ねて、足はガクガクと震えて力が入らない。
経験したことのない強い快感にまだ脳が戸惑っている。
「放してっ!」
「おいっ」
ベッドから出ようとするが。
「だから、無理だって! 立てないだろ?」
足に全く力が入らない。こんなの初めてだ。完全に腰が砕けてるって感覚。
初めてした日、立てなかったり声が出たりしたのはどちらかと言うとやっぱり痛みや異物感の為だった。
「やだってば! 放してよ!」
「どうしたんだよ? 良くなかった?」
「……っ……怖いの! 気持ち良すぎて、怖いの……」
最後の方は聞こえているか分からないほど小さくなった。
「っ、お前なあ、それ煽ってるだけだぞ」
「ばか!」
感じたくなんて無いのに。セックスを嫌いなままでいたかったのに。このままだと、快感に溺れてしまいそうで怖い。
何よりも嫌いな行為に溺れてしまいそうで、怖いんだよ。