Letter from the Starry Sky ―君がくれた世界―
「裕人! なあっ!? グフッ……! ゲホッ!」
「ちょっと黙っててな~」
不良集団の一人が夏川の腹を殴る。その後も顎にアッパーが入り夏川はフェンスに沈められた。
はぁー、面倒くさい。なんでこんなことに……。
あれ、手塚は?
辺りを探すと遠くでその様子を眺めている手塚を見つけた。
私が1番嫌いなタイプの野郎だ。
自分は手を下さない。他の馬鹿な奴にやらせる。
頭が良い手塚らしい。私はこういうことをすること自体、頭が良いとは思わないが。
「……ゲホッ、ゲホッ……なあ、裕人……?」
あーあ、そんな縋るような目で手塚を探しちゃって。認めなよ、あんたは手塚に捨てられたんだよ。そもそも遊ばれてただけかもね?
夏川は状況の把握が追い付かないのか、抵抗もあまり出来ないうちにあれよあれよと服を脱がされ始め、ようやくそこではっきりと抵抗し始めた。
「やめろっ、何すんだよ! やめろっ!」
が、1対5で勝てる訳もない。散々殴られて抵抗は抑えられ、もう上半身のシャツはかなりはだけてしまっている。
おいおい、やめてよ。私夏川の男性器なんて見たくない。
あーもう、しょうがないな。
「ねえ。何してんの、こんなとこで。ていうか、あんた達誰? うちの生徒じゃないよね?」