Letter from the Starry Sky ―君がくれた世界―
あの翌日、一人でポツンと食事をするのがやけに悲しくて仕方なかった。もう慣れたと思っていたのに、暗い部屋と冷たい椅子の感触に電子レンジで温めた微妙な料理の温かさがミスマッチして、酷く落ち着かない気分になった。
じっと椅子に座っていられなくて、私は行儀が悪いと分かっていてもソファーに移動して、体育座りのように足を抱え込んで出来るだけ小さくなって料理を口に運んだ。
それでも大して良くならなくて。
前日のユウとの食事を思い出すと、何だか苦しいような、息を深く吸えないような、食後の嫌な満腹感のような、そんな感覚になり、結局その日はほとんど夕食を食べられないまま布団に入ったのだった。
「何食べたい?」
スーパーの食品売り場で、ユウが聞く。
「んー……ユウは?」
「俺はレイと飯食えるなら何でも良い」
他の人が言ったら嫌悪感しか抱かないようなそんな甘いセリフも、ユウならばむしろ嬉しくなるのだから困ったもんだ。
絆されてんなあ……。
「じゃあ……ハンバーグとかどう?」
ハンバーグなら初心者の私達でも作れそうだし、美味しいし。
するとユウは「じゃ、そうしよっか」と笑った。