愛する人を見つけた
転勤を機に プロポーズされることを 期待していた私。
でも 浩太に そんな気はなかった。
当たり前だけど。
私だって そこまで 好きだったわけじゃないし。
遠距離に なってからは 更に 会えなくて。
新幹線に乗れば 2時間弱で 来られるのに。
浩太は 滅多に会いに来ない。
私を 浜松に 呼ぶこともない。
会いたくないのかな。
お互い様だけど。
時々、電話で話して。
たまに会えば 抱かれて。
私 浩太にとって どういう存在なの。
でも聞けない。
私も 同じだから。
浩太の不在を 寂しいと思えない。
それなのに 二人とも 別れを切り出さないから。
何となく 繋がったまま。
前に進むことも できない。