愛する人を見つけた

月曜の退社後 私は 麻衣と食事をした。

香山さんとのことを話すと
 

「ちょっと。何それ。すごい進展。」

と麻衣は 驚いた声を出す。
 
「自分でも驚いているわ。」

私は 言いながら 照れて微笑む。
 

「ユズ 何か幸せそう。」

と麻衣に冷やかされて
 
「でもねえ。問題は 浩太だよ。」

と私は言って 顔をしかめる。

浩太との 電話の内容を話すと
 

「浩太君もさ 往生際が悪いよね。気持ちよく 別れてくれれば 少しは 見直すのに。」

麻衣の言葉に 私は頷く。


「今更 私のこと 彼女とか 言われても。誕生日もクリスマスも 無視されたのに。」

浩太は 私の誕生日に 電話もくれなかった。
 
「浩太君 女心 わかってないよね。ユズが 甘やかし過ぎたんじゃないの。」

麻衣に言われて、
 
「それも 少しはあるかな。私 浩太に 何か言うの だんだん 面倒になっていたから。でも、最初の頃は 言っていたんだよ。行きたい所とか。」


私は言う。
 


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