愛する人を見つけた
幸せな切なさが 胸に溢れて。
香山さんを 思う気持ちは どんどん 強くなっていく。
「本当は 私 夕食を作って 待ちたいの。」
香山さんと 歩きながら 私が言うと
「いいね。それじゃ 俺は お土産を買って 帰らないと。」
と香山さんも 甘く微笑む。
「リュウ 何が好き?練習しておくから。」
「ユズが 作るものなら 何でも好きだよ。」
「夏になったら 海に行こうね。ユズ 泳げる?」
「私の水着姿 見たら リュウ、鼻血が 出ちゃうよ。」
意識的に 止めた恋は 熱い思いが どんどん募る。
約束通り 香山さんは キスもしない。
私の心を 気使って。
自分を抑えて。
私は 更に 香山さんが 好きになる。
愛されていると思えるから。